記憶になくても心は知っている

楽しさも嬉しさも、苦しさも悲しさも。
その日抱いた感情はその日限りのことなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。
脳に記憶がなかったとしても、心が記憶しているのかもしれない。
蓄積されていく感情を抱えた心が、涙となり音となる――――。