どこにでもある小さな胸の痛み。それはまるで、顔についた傷のよう。世界中の誰もが気にもかけないその痕は、当事者だけには取り返しのつかない絶望と深い悲しみを与えるもの。本作は、ありとあらゆるすべての方に読んでいただきたい優しい短編。切なく紡がれる茜色の風景画に、きっとあなたが思い描く誰かの姿が思い浮かぶことでしょう。誰でも当たり前に持っていた、家族への愛情。あなたも古い心の引き出しを、久しぶりに開いてみませんか。
ちょいちょい注釈が入るのがクール。こういう表現もいいですね。個人的に、歳老いた親を持つ人に読んでもらいたいです。
じいちゃんを失った孫の話です。生まれてから、死に別れに出会う確率が一番高い祖父母。この時に初めて人は死ぬのだということを実感させられます。辛い時も、楽しい時も死んだらそこで思い出は途切れる。だからこそ、その時に残してしまった後悔に思いを傾けてしまいます。じいちゃんとの急須、高価なものでなくても思い出がお茶を飲んだ時のようにほっと零れてしまいます。次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。
この短さで、これだけの感動。すごいです。ひねりのないストレートな内容が、心にスバッと来ました。きみの心はちゃんと成長してるよ。おじいちゃんもそれを見てくれてるよ。そう主人公に言ってあげたい感じの作品です。
とても素敵な物語でした。おじいちゃんとの約束を思い出せて、本当によかった。おじいちゃんは、きっとずっと優しく見守ってくれていることでしょう。昔実家にあった急須が、確か朱色のものだったな・・・。不意に遠い昔の事が思い起こされました。祖父母って、孫には本当に優しいんですよね^^★三つ以上付けたくなるお話です。
故郷は亡くなった人との関係が必ずあるもので、地域の名産、特産を故人と結びつけているこの話はずっと自然に頭へ入りました。天国のおじいちゃんは、きっと優しいお孫さんのことを嬉しく思っているのだろうなと思います。切なくも暖かい気持ちになる作品でした。
爽やかなお話。僕とじいちゃんの2人の繋がりが小さな急須でしっかりものがたってて、こういうお話好きです。
少年の心情が、現在と過去を行き来しつつ巧みに描かれています。叙情感あふれる物語がたまりません。素敵な読後感がよかったですね。
司くんの当時の気持ち、とても感情移入して読ませて頂きました。言えないものですものね。涙がでておりました。しかも、思い出の品。単なる「ああ、いい日だった」とかいうそんな思い出でなくて、ずっとずっと先へと続く思い出。おじいちゃんがココではない場所で全てを知ることが来た時。司くんの頭を撫でて微笑んで、抱きしめてくれるのだと。そう、想います。情景も細かく思い浮かべられ、温かい気持ちになりました。
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