二階層掃討作戦編 3
だいぶ酔いが回り、辺りもどんちゃん騒ぎになっている。
唐突に腹踊りをする者もいれば、酔いつぶれて寝ている者もいる。
当の俺も浴びる様に飲み、昂揚した気分のまま馬鹿騒ぎしている。
…気が付いたら家の布団に横たわっていた。
俺「頭痛ぇ…」
ガンガンと頭に響く、水でも飲もうかと思ったが昨日井戸から水を汲んでない事に気付き、そのまま布団に項垂れる。
頭が痛いが動くのがダルいという気持ちに板挟みされ、結局決断を先送りした。
俺「気持ち悪ぅ」
実家に帰りてぇ…この年になっての方が母のありがたみを認識させられる。
風邪引いて横になっているだけで良い時が懐かしい。
布団に丸まっていると、誰かがノックしてきた。
俺「ア゙ーイ」
ノソッと立ち上がり、ドアに手を伸ばす。
鍵を開け、扉を開く
俺「どちら様…」
ユウコ「やっぱりリュウト、二日酔いになっとー」
俺「あぁ、ユウコか。どうしたんだ?」
ユウコ「どうせそげん事になっとーて思うたけん、これ持ってきた」
布の袋に玄米おにぎりやお粥、スープなどを入れて持ってきてくれた。
俺「マジ!?いいのこれ!うわぁ〜本っ当に助かる、ありがとなユウコ」
ユウコ「よかよー、ついでに何かしちゃろうか?」
俺「それじゃあお言葉に甘えて水を頼む」
ユウコ「りょーかい!」
助かった…ユウコ様々だ。
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