二階層掃討作戦編 13

額に汗が伝う、目に宿る殺意は俺を殺すぞと脅してくる。


レネ「ぽ〜ん」

俺「!?」

唐突に隣で声が聞こえ、瞳から視線が外れる。


俺「助かりました、レネさん」

レネ「うむ」

一度見たら視線が外れなかった、何かのスキルかもしれない。


エカード「あっ、気づかれちゃた?」

クルクルと剣を人差し指で回しながら、薄暗い笑顔を見せるエカード。


エカード「う〜ん、返事が無いなんてつれないなぁ〜」 

その余裕を俺にも少し分けて欲しい。


そう切に願いながら、ひたすらに時を稼ぐ。

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