番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 5.5 続
リュウト「そっ、それはスキルですか?」
レイン「ん?あぁ、僕のスキルだ」
とりあえず、これでリュウトが対処出来るか…これでもう一度くらうような奴なら二次試験にはこないだろう。
リュウト「…もう一戦しませんか?」
…自分から言うとは思わなかったな。さっきまでと目つきが違う。
レイン「いいよ、もう一回しようか。ただ今回は今みたいにならなそうだね。」
石を投げる…地につく瞬間…
レイン(スキル発動 跳ねる者)
距離を詰める、その勢いのまま突きを放ったが掠りながらも避けきられ、そのまま横に切ろうとしたが受けられた。怪我をしないように半分ぐらいのチカラだが、受けきるのは流石だ。
ここでリュウト反撃に転じようとしたが、そうはさせない。肘打ちをしようとしたが察せられたのか、後方に飛ばれる。追い打ちをかけようとするが石を蹴り上げ、剣で打ち出してくる…と同時に駆け出し距離を詰めてくるのを視界で捉えた。素早く石を打ち砕き、リュウトの剣を受ける。威力は中の下ぐらいだろうかな?スキルなしだが、この威力なら攻撃力は余りないのだろう。しばらく、近距離の打ち合いだ。短剣の方が、普通の剣よりリーチはないが小回りがきくので近距離を選択したのだろう。
いいぞ!楽しくなってきた!急にリュウトが二人に見えた。一回下がろう。
レイン「ふぅ」
このリュウトという人は、速い。見たことがないレベルだ。だが、二次試験もあるし、余り手札を見せたくないのだろう。スキル無しの状態じゃ、剣の速度より速まることはない。そろそろ終わらせよう。距離を詰める。蹴りのフェイクを入れる。俺はフェイクを使ってなかったので、上手くだませた。俺の勝利だ。
レイン「君強いね」
リュウト「ははっ、ありがとうございます…」
今日は良き練習相手も見つけた事だし、良き日だったな。
レイン「いい練習になったよ、じゃあまた試験で」
リュウト「また…」
神に感謝を
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