番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 5.5
ーレイン視点ー
盾を持った男に剣を打ち込む。轟音と共に後方飛ばされるも持ち堪えたようだ。この人もノア所属なのだろうか、流石だ。ぶっ飛ばされない人を見たのは初めてだな。
教官?「つ、次!打撃」
盾を持った男に蹴りを入れる。
レイン(スキル発動 衝撃波)
盾「ぐぅっ!」
吹っ飛ぶ男、恐らくアクシデントを防ぐためにスキルを使わなかったのではないだろうか。
教官?「つっ、次!」
レイン「ありがとうございました」
試験が終わったので会場を後にする。体も動かし足りないし、トレーニングでもしようか。
訓練用の剣に取り替えてから東の森にいく。森の奥にいき、剣を取り出しトレーニングを開始。
レイン(スキル発動 衝撃波)
丁度二桁を切り終えた位だろうか人の気配を感じた。
レイン「誰かいるのか!」
気配は近い。こんな近づくまで気がつかなかった。かなりの手慣れだ。逃げたら剣を投げて殺そう…と思ったが案外素直に出てきた。
レイン「盗賊か?」
?「違います!」
レイン「では何だ?」
少し考えるそぶりを見せる相手
?「ノア入団試験を受けにきました!」
レイン「証拠は?」
?「証拠はないですが体力テストで最後のほうまで残っていました!」
むっ、確かに言われて見ればこんな奴いたような気がする。
レイン「…少し近づけ、手は挙げたままだ!」
少し観察する。
レイン「確かに見覚えがあるな」
黒髪、黒眼でそこそこ整った顔。身は引き締まり、いつでも逃げれるよう重心をつま先にやっている。そういえば走ってる時にチラッと見たな。
レイン「うん、君を信じよう」
ノア入団試験に受けにきた人ならこんな近くに来るまで気付けなかった事に納得だ。
レイン「まだ名前を言ってなかったな、僕の名前はレイン」
リュウト「自分の名前はリュウトって言います。いや〜バトルラビットを探しにきたんですよね…」
レイン「バトルラビット?それなら西の草原いると思うが」
あれま、可哀想に。真反対ならまぁまぁ時間がかかる。バトルラビットは日が落ち始めると土の中にある巣の中に戻る。今から行くと間に合わないだろう、せっかくだし練習相手になってもらおうかな。
レイン「…まぁ出会ったのも神の導きかもしれないし、一つ手合わせしないか?」
リュウト「いいですね、ぜひ!」
1回目はあのスキルを使うから木の棒でいいか。ケガしたら危ないし
レイン「ケガしたら危ないから木の棒でするか…君は双剣使いか?」
リュウト「はい!」
木の棒をリュウトに渡し、位置につく
レイン「この石が落ちたら開始だ」
石を投げる…地に接する。
レイン(スキル発動 跳ねる者)
一気に距離をつめる、彼の首に当たる前に木の棒を止める。
レイン「チェックメイトかな」
リュウト「…へっ?」
さて彼は次、対処できるかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます