番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 二十二

流れはさっきと変わらない。ボディチェックをし、挨拶を交わし位置に付く。銅鑼が鳴り、試合スタートだ。




ユウコは太刀使いだ、攻撃力は大剣より落ちるが小回りは効く。


今回は二人共、様子を見るようだ。




どちらが仕掛けるか、見てる人はあまりこの時間は面白くないがやっておる本人達は様々な思考を巡らす。


スキルは?どう試合を持っていく?相手の型タイプは?


剣の動かし方や足遣い、目線など情報は至る所にいる。




同時に飛び出した、そのまま鍔迫り合いかと思いきや、ユウコは剣を棒の様に使いジャンプし背後に回る、流石に相手は予想外だったようで少し対応が遅れる。


連撃で畳み掛けるユウコ、いいぞ!試合の主導権を握った!連撃が終わると同時に相手は頭突きを仕掛けようとしたが、ユウコは足を広げて避けた。




バレリィーナかよ。




ユウコは上半身を使い回し蹴りをする、相手は飛んで避けた。いくら強がろうと、空中では身動きが取れない。下から剣を叩き上げ相手を宙に浮かせる。宙からの攻撃は選択肢が絞れるし、何よりスキルの条件から外れたりしやすい。




ユウコは、剣を構える。これで決めるつもりだ。


相手は最後の抵抗に、上等切りをするが。スキルのあるユウコが有利だ。


力負けした相手はそのまま観客席にぶっ飛ばされる。




最初から一転、派手な闘いに会場は大盛りあがり。


太刀ながらアクロバティックな戦闘する剣士。




それがユウコ。




全く…男として立つ瀬がねぇよ…






コソコソ話

ユウコの太刀は本来この国にはありません。ですがユウコが個人で依頼し制作されたのです。やっぱ、日本人なら憧れますよね、刀。


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