番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 二十一

アナウンサー「選手双方、入場」


一角から歓声が上がる、他は拍手でのお出迎えだ。




双方、大剣使いの男が出てきた。


右翼から出てき男は少し入れ墨を入れてる、装備も他所汚れてるしあまり良い印象は受けない。




それに比べて左翼から出てきた人は装備も奇麗にしている、髭が生えてるもののしっかりと手入れされてる印象だ。何となくこっちに勝って欲しい。




それに二人とも大剣なのか…なるほど、初戦は優劣差を出来るだけ少なくするよう出来るだけ同武器使いを対戦させるという事か。




多少だがあいてのビジョンが見えてきた。




試合前に審判員によるボディチェックを行い、双方近づくき握手を交わした後、位置についた。




審判員が手を振り下ろしたと同時にガーンと銅鑼がなる。




直後にヤンキーが仕掛ける、ギィィンと甲高い音が鳴り、受けた髭の人が少し地面めり込む。




ワッと歓声が上がる、迫力あるもんな〜。




決めきらないと見るやヤンキーが一旦下がる。髭の人は全然動かないな、同じ武器でもタイプが異なる所が見てて興味深い。


その人個人の個性を見るのもまた醍醐味だ。




髭の人が居合の様なポーズを取る、カウンター型のスキルだろうか?これでヤンキーは不要に攻めれなくなったぞ、どう対応する?


ヤンキーはカウンターと分かるや、上に剣を掲げタメを作り髭の人に飛びかかる、力では負けないと踏んだのか。




粉塵が舞う、勝者はどちらだ?




煙が晴れる、立ってたのは




髭の人の奴だ!




高々と拳を掲げ、背で観客の歓声を受ける。




ヤンキーはすぐさま救急班のタンカーに運ばれ、奥へと消える。


いやはや見事!勝者には惜しみの無い拍手が礼儀ってもんだ。




ユウコ「リュウト…行ってくるばい」


俺「あぁ、気を付けてな」


次は30分後に試合開始、勝ってこいよ




ユウコ!



コソコソ話

冒険者は早期決着になる人が多いです。なぜかと言うと、実際の戦闘では余りに長期でやると他の魔物が来たり、仲間を集めれたりするため、いつも早期決着で戦っています。なので、入団試験でも早期決着が多くテンポが良い為、観客が来る要因のなったりなってなかったり。


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