番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 十一
〜次の日〜
待ち合わせより1時間早い9時にギルドにやって来た。やっぱり三大ダンジョンの一角がある町なだけはある、造りや規模が田舎と段違いだ。そう思いながら中に入る。あの後募集するのも考えたが、どんな人が来るか分からないのし、来てくれるかも分からないからやめた。俺って見た目は弱っちく見えるし…まぁ、今募集中のパーティに入る事にしたって訳だ。
ギルド集会場に足を運ぶと、もう引き込み合戦が始まってた。
?「C+以上の人一緒にしませんか!」
?「兄ちゃんいい体してんね〜、どう?一緒に一狩りしないか?」
?「やらないか!」←?
今日も威勢がいいことだ、少し見て回ろう。
?「報酬比率3:2でいいよ!B以上の人大募集!」
?「付いて来るだけ!Bクラス報酬を得れるよ!」なんか怪しい事言ってる奴がいるな。
?「おっ!兄ちゃん興味あんのか!入るなら今だぜ!」
あっ、俺?いや、こんなんどう見たって詐欺だろ。
俺「いや、遠慮しときます」
受ける意思がないとみるや、興味が失ったようで返事すらしない。大都会って怖いな…まぁこんなのに引っかかる奴なんていないだろう。
?「すいません、その話って本当ですか…?」
いるんかい!うわ〜しかも中1ぐらいの子だ。冒険者は全て自己責任とはいえ、目の前で詐欺られるのを見殺しにするのは気分が良くない。あぁ、もう仕方ない!
俺「すいません、やっぱり自分とあと一人参加してもいいですか?」
?「おっ!いいぜ、兄ちゃん!見る目あるな!」
ごめんユウコ…ちょっと面倒臭い事になりそうだ。
入団試験コソコソ話
大都会には色々な詐欺や犯罪があります。今回のように、初心者をターゲットにする事もあり。身ぐるみを剥がされたり、○されたりなどが想像出来ます。なんていったって後片付けが楽チンですからね、動けないようにして放置しておけば魔物に食べられてしまうので。
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