新たな脅威 12
俺「ま、まぁまぁ」
キャットファイトを諫めながら考える。
彼女達に何があったのかを聞いても良いのだろうか?
仲介ぐらいなら良いと思う、だがこれは家族の問題だ。そこにズケズケと他人である俺が踏み込むのは無作法というものだ。
俺が出来るのは、彼女達の仲をサポートするぐらいだろう。
俺「時間もまだありますし、紹介したい所があるんですけど行きませんか?」
マーヤ、ルーヤ「?」
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ルーヤ、マーヤ「美味ぁ〜」
俺「それは良かったです」
この町には、食事処が"殆ど"ない。理由としては簡単だ、あまりに道のりが危険すぎる。
しかしライバル店が少なく、ある程度収入がある上級冒険者ばかりだから高く商品を売りつける事ができる。
まさしくハイリスク・ハイリターンだ。
そして、今回2人を連れてきたのは会員制の店で"甘味"を提供している。
マーヤ「こんな所で甘物を食べれるなんて!」
ルーヤ「ほ、本当に奢って頂いていいんですか?結構お高いですけど…」
メニュー表を見ながら、心配するルーヤさん。
俺「大丈夫ですよ、気にせず食べて下さい」
などとほざいているが、内心ヒヤヒヤだ。
外の世界でも砂糖というのは安くないし、此処は最前線の町かつケーキ…俺の心臓がブレイキングダウンしそうだ。
マーヤ「いいんですか!じゃあ遠慮なく!すいませ〜ん、これお替り下さい!」
ルーヤ「お姉ちゃんは遠慮を知りなさいよ!」
この2人を見ていて思い出した、俺には前世兄弟がいた。
どうでもいい事は覚えているのに、どうして大事な事は忘れているのだろう。
前からあった何が欠けた感覚。
転生の弊害か?
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