新たな脅威 3
ゴードン「がぁ!」
突撃してきた狼をゴードンさんが盾で受け流す。
レイン「こっちだ!」
危ないなら逃げろ、冒険者の鉄則だ。
マリーさんを中心に、陣形を作る。前レイン、右ゴードン、左レネ、後方が俺だ。
レイン「リュウト爆煙を!」
バックから取り出し前方へと放る。
俺「Bom!」
指パッチンの音と共に爆発が起き、煙が立ち込める。
レイン「走れ!」
包囲網の一角に突入する
レイン「ゴードン!」
レインとゴードンが入れ替わる。
ゴードン「うおぁぉお」
盾を構えたまま、狼を轢き殺すように移動する。
俺「くそっ」
後方へまた爆煙を投げ込むが効果が薄い、チラッと後ろを見ると爆発源に体を被せて被害を最小限に留めているのが見えた。
俺「旧日本軍かよっ…!」
くだらない事を言っていたら、狼が飛び掛かってきた。
片方の双剣で受け止め、もう片方の双剣で目ごと脳に突きさす。
絶滅した死体から双剣を引き抜き、蹴飛ばして後続が来るのを邪魔する。
レイン「タメがいる!」
恐らく大技だ
俺(剣舞)
レインに近づく狼を真っ二つ…というより目や鼻みたいな弱いところを引っ掻くように切っていく。痛みは勢いを弱らせ、怯ませる事が出来る。
右からきた奴を剣で受け止め先程と同じ様に刺そうとしたら前と左からも飛び掛かってきた。
前の奴は、剣で受け止め左の奴には肘を噛ませる。それを見たレネさんが前と左の狼を脳天から突き刺した。
そのまま、狼を突き刺したままの状態でハンマーのように他の狼を薙ぎ払う、ちょっと怖い。
俺達の周辺以外に火の雨が降ってくる、マリーさんだろう。
マリーさんは魔法を使い、ゴードンさんはマリーさんを守り、俺の攻撃力の無さはレネさんが補ってくれてる、女性であるレネさんより攻撃力が低いのは情けないが、こういうのは適材適所だ。
俺(昂揚する者 スラッシュ バックアタック)
狼だって殺しのプロだ、後ろから…前からと巧みに殺そうとしてくる。
背後に回ってきた奴の鼻に剣を刺し、一旦手を離し前からきた奴をスキルを使い殺す。
蹌踉めいたすきにスラッシュでトドメを刺して次の敵へと目標を変える。
レイン「いくぞ!!」
レインが飛び出した、炎を剣に纏いていくつもの敵を斬殺していく。
ゴードン「続けぇ!」
レインが切り開いた道へと走る、俺も置き土産に火炎玉を放り、包囲網を駆け抜ける。
レイン「縄張りの外まで走るぞ!」
アイツらはしつこく追ってくる
マリー「回復をかけます、周囲に!」
マリーさんに近づく、フッと体が軽くなった。
レイン「リュウト!先頭に!」
少し足に力を入れ、先頭へと入れ替わる。
レイン「先に行っててくれ!」
レインが足を止める、しんがりでもする気か?
レイン「フッ!!」
レインが力を入れ地面に蒼白く光った剣を叩き付ける。
けたたましい爆発音と共に地面にクレーターが出来る
俺「……」
ははっ、アイツはどこの星からきたんだ?
コソコソ話
狼と作品で称しましたが、本当の名前は瞬狼といい足が速い種です。攻撃力は低いですが、繁殖力が強く、数で押すタイプです。
スキル紹介
昂揚する者→痛みを抑えます。
剣舞→蝶のように舞い、蜂のように刺す
バックアタック→背後にステップしながら刺す技です。
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