新たな脅威 2

緊張が走る、息を殺しレネさんに近づいていく。

レネ「……」

指差しされた方向を見る

リュウト「ッッ…!」

何故人類が再び3階層の地を踏めなかったのか…それは"奴らのせい"だ。

まるで3階層に行くのを阻むように、次の階層へと続く道に降臨する魔物、三大クラウン連合班によって一度は4体の内の一角を倒したものの再び現れた魔物。


眼下に映ったのは、白き毛皮を携え、白骨となった死体の上で自身が王であることかを誇示するかのように眠る四体目の強化個体。

レイン「何なんだあれは」


レインが驚くのも無理はない、そいつを言葉であらわすなら"異端"と言う他ないだろう。

狼の様なそれでいて虎のような…配下らしき魔物とは似ても似つかない。


レイン(リュウトは写実を頼む)

リュウト(了解)

ポケットから紙と鉛筆を取り出し大体の姿形を描く。


すると、レネさんが肩を突いてきた。

後ろを振り返ると全員が戦闘態勢へとなっているのを見てようやく事の重大さに気がついた。


リュウト「囲われているッ…!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る