ロードタウン 七
〜ギルド職員寮 庭〜
レイン「置くのはここでいいのか?」
俺「おう、サンキュー」
テーブルに食料を、地面に水や研磨石など様々な物を置いている。
レイン「水が多いな」
俺「まぁな、水ってのは大事だしな」
水分補給は勿論、傷口の汚れをとったり、体を拭いたりして心身を綺麗にする事も出来る(よっぽど余裕がないとしないけどな)
水ってのは万能なんだ。
レイン「川があるんじゃないか?」
俺「川は魔物が寄ってきやすいし、もし何かあって遭難した際、水があるとないとじゃ生存率が桁違いだからな。」
俺は一回痛い目みてから水は出来るだけ多く待つようにしている。
俺「よし、じゃあ詰めていくかぁ」
パンなどの食料を紙に包み終わり、1週間以内に食べない物をスキルで冷凍し、マジックバッグを出す。
レイン「あれ?結構大きいな」
俺「まぁ見てろって!驚くぞ!」
異世界を嗜む者は一度は聞いた事はあるんじないか?
無限に入り、入っている物は永遠に腐らない荷物持ち…いや全冒険者なら喉から手が出る程に欲す物…などという都合の良い物じゃない。
確かに沢山入るが、ただ単に物が圧縮されるだけだ。
空間が広がる訳ではない、それに商業系クラウンが量産に成功し、質の悪いやつで良ければ庶民の手にも入る程身近な存在だ。
ただ俺のは物が違う、最上級とまでいかないが中々質の良いのを揃えている。
レイン「何か手伝おうか?」
俺「いや、そこまでして貰うのいいよ」
取り易い様に底から詰めていくのでは無く、縦に詰めていく。
俺(スキル発動 持つ者の目)
出来るだけ隙間がないように詰めていく。
俺「よし」
こんなもんか、皮で仕切りをしているから他の奴と混ざる心配も無い。
バックの蓋を閉め、スキルを発動する。
俺(スキル発動 縮小)
バック自体が小さくなっていき、見慣れたサイズになっていく。
レイン「おぉ、ここまで小さくなるのは初めて見たよ」
俺「そうだろう、そうだろう」
俺が長年かけて見つけ出した逸品だからな!
コソコソ話
紙でまく理由は圧縮した時に、混ざらない様にする為ですね。
スキル→持つ者の目は何を置いたら最適なのかをサポートします。
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