新たな脅威 4
あのまま暫く走り続け、追手を撃退したり、逃げたりを繰り返しながら縄張りを抜けた。
俺「どうぞ」
水を全員に配り、俺は少し高い岩場に腰をかけ、口に水分を流し込む。
レイン「このまま近場の町に行く、先行はレネ。リュウトは先に行って連絡を頼む。」
レネ「りょりょりょ」
俺「分かった」
さてさて、ひとっ走りしますか!
ゴツゴツとした岩場をひた走る、食料が入ったバッグはマリーさんに預けたし、魔物素材もバッグの中に余り入ってないから今は身軽だ。
俺「フッフッハッハッ」
2回吸って2回吐く、走りに合わせてリズミカルに呼吸を行う。
俺「見えてきたな」
取り敢えず、優先順位を決めておこう。
西地区の指定危険区域は、危険度階級は上がるだろうが元々魔物が寄り付くから、腕に自信がある奴か自分の実力を過信した奴以外いかない。
だから、実力者で構成されるクラウンに先に連絡したほうがいいな。
クラウン→ギルド…こんな具合でいいか
門番がいる門が見えてきた
リュウト「緊急だ」
背にある、ノアの紋章を見せる。
門番「…どうぞ」
ふふふ…ちょっと気持ちよくなってしまうのは人間として仕方がないよな!
クラウンの窓口に急いで行く。
俺「11班、リュウトです。2階層調査依頼にて新たな強化個体を発見しました。」
クラウンカードと、強化個体を書いた絵を提示しながら話す。
俺「ですので本部と支部に連絡お願いします。詳細は後程に」
受付嬢「りょ了解です。」
そう言い残し今度はギルドの受付に行く
受付嬢「どういったご要件でしょうか?」
俺「緊急連絡です、内密にお願いします。」
前置きをし、本題にはいる。
リュウト「ノア所属のリュウトです、2階層調査依頼にて新たな強化個体を発見しました」
受付嬢「きょ、強化個体ぃ!?」
受付の人がでかい声を出したせいで、周りに聞こえてしまった。見た感じ新人だったので、他の人に言えば良かったと遅れて後悔がやってくる。
?「強化個体だって…?」
?「大規模クラウンは何をやっているんだ」
?「ノアの人か…」
ギルド内がざわつく
俺「…後ほどクラウンから詳細が届くと思いますので」
そう伝え、急いでギルドを後にする。
くそっ!失態だ…どうやら俺も多少動揺していたらしい。
これは明日面倒臭い事になるかもしれないぞ
コソコソ話
危険区域にもランクがあります。魔物も冒険者と同じようにA,B…と続きます。
評価ポイントとしては、環境、魔物の数、魔物の強さ、知能の高さなどがあります。
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