番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 八

〜3時〜


午後にスキル測定試験が行われた


教官?「今から最も得意とする魔法スキルを使え、但し初級スキルに限る。それでは試験中以外の人は向こうで待機しとくように!」




スキル測定試験…これも中々俺はギリギリだ。


今までの最高2m95cm、合格基準と言われてる3mに乗せたいが…上振れに期待するしかない。




?教官「次!こっちへ来なさい!」


俺「はい!」


さぁ唸れ、俺のスキルよ!




?教官「スキルは!」


俺「ファイヤを!」


?教官「これに手を乗せ、離さないように!」


注射をする際の手を置く奴に似た物を指差された、指示どうり手を置くと縄で結ばれ固定される。


?教官「自分のタイミングでやれ!」


俺「はい!」




息をすい、力を入れる。


俺(スキル発動 ファイヤ!)


手から火が立ち昇る


俺「おりゃあー!」




?教官「やめ!」


俺「はい!」


やれやれ…これで遂に




一次試験終了だ








一次試験の全日程が終わった。あの後に表面的な定番の挨拶を頂き、解散した。今は連れを待ってる最中だ。試験期間中は考えないようにしていたが、いざ終わると不・安…だ。落ちてたらどうしよう…あの時こうしてれば…なんて考えてしまう。あぁ不安だ…


?「なんばしよーと?」


元気な声にこの方言は…


俺「ユウコ!」


ユウコ「久しぶりやなぁ」


約一週間ぶりの再開だ、お涙頂戴みたいな感じは…


ユウコ「お腹減ったけん、何か食べん?」


うん…まぁ…分かってたさ…


俺が「そうだなぁ〜、じゃあ店に入ろうか」


滞在期間中に何個かいい店を見つけたんだ。


俺「量とお洒落…どっちがいい?」


ユウコ「量!」


そう言うと思った。


俺「じゃあ行くか〜」


ユウコ「お〜!」


ユウコは元気だなぁ。


ユウコ「そういやぁ、試験はどうやったん?」


俺「思い出しただけで吐き気が…」


ユウコ「ナハハ!大変やったんやなぁ」


俺「そうゆうユウコはどうなんだよ?」


ユウコ「こっちもこっちで大変やったわ!もう二度とこげん事しとぉなか!」


あっちもあっちで大変だったんだな。男からすれば幻想郷だっただろうに。


ユウコ「というかお腹減ったけん、走っていかん?」


短気かよ、まだ数分しか歩いてないぞ。


ユウコ「じゃあ、先行っとるばい。」


俺「えっ!?ちょ待っ」




全く…ユウコらしいな。



入団試験コソコソ話


入団者の中で、女性は主にヒーラーがとても多いです。理由としては、女性の方が魔力が多く。回復系のスキルと親和性が高いです。もちろんただの傾向なので、タンカーやアタッカーもいますが、やはり回復職の人が多いです。それに、回復職は他の試験と違う所があるらしいです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る