番外編 大規模クラウン"ノア"入団試験 十八
〜二次試験 前日〜
今日は二次試験の前日という事で軽く運動し、ストレッチをした。ユウコ達はクエストに行ってしまったので、今は防具と武器を手入れしている最中だ。
俺「ふぅ」
付いた汚れを落とし、古くなった油を綺麗に拭う。紙に油を浅く染み込ませ、薄く皮膜が出来る程度まで拭く。
何時見ても剣と言うのは美しい、日に照らし輝く剣をスマホに是非納めたいものだが、生憎そんな物はない。
代わりに心の中に納めとこう。
道具を綺麗にした所で、ユウコ達の所へ向かう。今日は決起会をしようと誘われていたんだが…女子ばかりだと少々居心地が悪いんだよな…
〜ユウコ宅〜
扉をノックする。ガチャという音がしユウコが出迎えてくれた。
ユウコ「おぉリュウト!よう来たね!さっ、入って入って」
中に入ると丸い円卓に様々な料理が置いてある。俺も色々買ってきたのだが、置くスペースはあるかな?
ユウコ「じゃあ皆揃った事やし…かんぱーい!」
俺、マナ、リューナ「「「かんぱーい」」」
俺とユウコは明日に備えて酒は飲まないが、リューナ達は飲む。
地球と違いここには酒の禁止年齢などない、郷に入っては郷に従え…咎めたりはしない。
ユウコ「うまうま」
マナ「ユウコさんおかわり入れときますね。」
ユウコ「ふぁりがふぉ(ありがとう)」
…おかしいな、年齢が逆に見えるぞ…?
ワイワイと食事を楽しむ、料理がツマミになりそうな物ばかりだから酒が欲しくなるな…二人が羨ましい…
飲みに食い、賑やかな食事も終盤に差し掛かってきた。二人の酔いが回ってきてマナとユウコが先にダウンする。
ユウコは多分雰囲気に酔ったのだろう。2人をベットに寝かせておく。
リューナもだいぶ酔ってきたようだ、顔が赤くなっている。俺も腹が膨れてきた、そろそろお開きにするか。そう思い、立ち上がろうとするとリューナが服を掴んできた。
リューナ「リュウト…」
俺「ん?」
リューナ「明日…勝ってね」
糸が切れたようにガクンと落ちるリューナ。
少しびっくりしたぞ…
俺「お前らの師匠だからな」
月を見る
俺「勝つさ」
今日は満月だ
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