第162話 あとがき(1)
「おい、引っ張るな、瀬名! 引っ張るなよ、瀬名! 痛いだろう瀬名! 俺に用があるって言っているけれど、瀬名! お前、ここで話じゃ、だめなのか、瀬名?」
まあ、俺は酒に酔い可愛い妻! 愛しているぞ、妻! の名を何度も呼び、尋ねる俺なのだが……。
実はまだ続いている俺の祝い……。元服の
そう、俺の知る歴史通りならば竹千代から松平元信へと襲名されるはずなのだが。
この世界の俺はみんなも知っている通りだ!
まあ、襲名したはいいけれど!
俺の漆黒の髪色がよく似合う、麗しく、可愛い嫁……。
まあ、あるからさ、今直ぐ自分についてくるようにと、お酒に酔っている俺の二の腕を掴み、握り、引っ張り、急かすから。
「ちょ、ちょっと待てよ、瀬名! 今は俺の
あの時の俺は自分の二の腕を掴み、引っ張る、嫁……。
それも凄く怪訝な表情で俺の腕を引っ張り急かす、
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