第90話 あれから? (1)
「えっ、へへへ」
今川館の木陰で……。
俺が両腕を上げ──ワシワシと気持ち悪い笑み……。スケベそうな笑みを浮かべ、破顔で威嚇しながら、若い女中の姉ちゃんを人目に付かない場所へと追い込んでいたら。
「もう、若君は辞めてください~。いや~ん、いや~ん。いやらしい~」
女中の姉ちゃんは可愛く自分の首を振りつつ声を出し、後退りながら将来、
まあ、和歌に勉学……。部門にしては
そして今俺が転生した過去の日本……。中世……。応仁の乱による国内悪化……。戦国時代では超近代兵器である
そして他人の目がないとわかれば。
「いやいや、若君さま~。いや~~~、ん」と女中の姉ちゃんは首を振りつつ、自分が着衣している着物の帯から、自らの意思で外し始めるのだ。
「あれ~、あれ~」、「いや、いや」、「駄目、駄目」、「未だ若様には、お早いです」と一人で叫び、喚き……。それもできるだけ小声で叫びながら産まれたままの姿へと変わり、この
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