第93話 あれから? (4)
「豊後の国の大友宗麟の領内で栽培されているバテレンから流れてきた野菜ですわ」
俺の代わりに、やはり未来人の転生者……。
そう、もしかすると? 俺が前世で助けた美少女さまかもしれない、
「氏真さまは本当に物知りですね……。アーシは初めてカボチャなる物の名前を聞きました……」
「氏真さま、
朝比奈泰朝が自分の首を傾げ尋ねるものだから。
「あっ! 姉上さま、私も! 私もです! 私もカボチャと言う物を知りません」と慌ただしく告げるから。
まあ、こんな和気藹々とした様子を薙刀の柄でしばかれた俺も、自分の心の中がポッ! と温かくなり、穏やかな気持ちになると言う事はない。
まあ、絶対にないのだ!
だって俺は戦国三英傑の中でもおそらく、一番気性難な徳川家康公さまだからジロリだ。俺と目を合わせないようにしている服部半蔵のことを自分の目を細め睨みつける。
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