第92話 あれから? (3)

「それはわらわ達には色々な情報網がありますから、あなたの他人への卑猥、変態、エッチな行為など未然に防ぐことが可能ですわ~」


 今川氏真今川家の悪役令嬢さまは十二単を着衣しているから、肢体のラインはわかり難いけれど。織田信長よりも傲慢なオ〇パイでツンデレしながら空威張りしつつ告げてきた。


 だから俺は直ぐに今川氏真今川家の悪役令嬢さまへと内通している者に察しがついたから。


「半蔵~、お前だなぁ~? 氏真うつけ姫に密告した阿保! ボケ! カボチャは!」


 俺は見えない奴……。


 そう徳川家康の隠密と言えば……。それかなのだが……。今川氏真今川家の悪役令嬢さまにも媚びを売りそうなのは、くの一の服部半蔵だから、俺は荒らしく半蔵の阿保に不満を漏らせば。


《シュン!》


 と何処からともなく、妖艶な忍者姿でボン・キュ・ボンな服部半蔵が現れ──俺達に膝をつきながら。


「えぇ~、殿さまの命で氏真さまや朝比奈殿、井伊殿を警護しているアーシに阿保、ボケはないとは思いますが、殿さま~」

 それと「カボチャって何、殿さま?」と首を傾げるから。


 俺はあっ! と脳内驚嘆をすれば。


 そういえばカボチャってまだ日本中に広まっていないのか? と思い。

 俺は自分の顔色を変え、服部半蔵へとどう説明をしようかな? と思案を始めると。

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