第15話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(5)

「うりゃ、ああああああっ!」

「△○✕◇ー! ○✕○✕ー!」

「わりゃ、ああああああっ!」

「△○✕◇ー! ○✕○✕ー!」

「おりゃああああああっ!」

「△○✕◇ー! ○✕○✕ー!」


 前世の俺はね、ヒロインさまを逃がすと、まだスーツ姿であろうとも駐車場のアスファルトの上で多分、砂埃で真っ白になりながら変態異国人と取っ組み合い殴り合い、転がし合い……。


 俺と変態ロリコン野郎は、地面の上で何度も転がった……。


 特にさ、相手の変態ロリコン男の方が前世の俺よりも体躯が大きくて、相手に捕まれば。自分の顔からガン! と鈍い音と激痛が走り。顔が腫れ、鼻血が抜けたと思うけれど。

 相手からの近距離からの拳──攻撃なので、余り勢いがないから致命傷になることはないから。

 俺も変態ロリコンに捕まれば、何とか抗いながら離れ──。奴の顔へと俺も拳を入れて抗い。

 ヒロインさまが何処かの家へと逃げ込んで、自分のスマートフォンから助けを呼ぶ……。


 そう余り当てにはならないけれど警察……。犬のお巡りさんが、ワンワンと回転灯を回しながらパトカーで駆けつけてくれることを願いつつ、前世の俺は自分の髪はグチャグチャ、顔は腫れ放題……。鼻や口からも、あの時の俺は血を垂らしながらも変態ロリコン男に対して抗いながら抵抗を試み続けたけれど。


 まあ、最後にさ……。奴に捕まった時にスリーパーホールドをかけられ、俺は首を絞められたのだが。


 それがね、俺の首にしっかり入っていてギュ! ギュ! と絞められた訳よ……。


 まあ、そうなれば、みなも想像つくとは思うけれど。俺の口から漏れる言葉は「あが、うが、うげ、げげげ」と息ができない苦しい声しか漏れない訳で。


 それが続くとさぁ、前世の俺の意識は朦朧としてきて、苦しいと痛いとしか思わない。感じなくなる。


 そして他界し、躯になる訳だけれど。何故かあの時の俺は朦朧とする意識中で。


「……何で今の政治家達は、自分達の私利私欲のためにEUがやめようとしている移民政策……。それを、技能実習生制度を隠れ蓑にしながら、昭和の時代の大東亜戦争以降からの法の整備もちゃんとできていないのに、こんなやつらばかり……。日本人のヤンキー達は法に照らして、次から次へと社会から削除していったのに。何で、法で裁けない他国のヤンキーを次から次へと入国させて、地域を混乱させるんだよ……。俺達のような男はいいけれど。あんたらは日本の大和撫子達が可哀想だとか、心から思わないのか……? 特にこの国は過去に、今の総理大臣とも言える豊臣秀吉関白さま北条時宗執権さま……。そして徳川家康征夷大将軍さまが長い鎖国までして、日本人が性奴隷や作業奴隷にならないように守ってくれたのに。今の政治家達はどうかしている……。他国の者達に日本の国土を安易に売却したり。日本の女性達が他国の男達から性奴隷のような、泣き寝入りのレイプに遭っていても守ろうとしないで素知らぬ振りをしあがって……。俺が征夷大将軍さまならば絶対にこんな変態ロリコン野郎を許さないけどな……」


 俺は前世……。あの時の世の政治家や司法、警察達に対して不満や嘆きを呪いのように漏らしつつ、日本の民を守った英雄達を絶賛しながら他界したと思う?


 そして俺が苦しみや痛みから解放されると冒頭シーンの通りだ。俺の両目の瞳には、我が子を見て嬉しそうにしている、アラサーの俺からみたら妙に若いちょんまげ結い頭の父親と。おい! あんた、何歳だ? と俺が驚愕しながら尋ねたくなる母親の姿があったから。


 俺は、ここは何処? 私は誰? 何処なんだ~? 誰か教えてくれ~~~! と絶叫上げつつ嘆願したのだけれど。

 赤ん坊の俺が会話などできる訳がないから。俺の意思、言葉は伝わらず、元気な泣き声だけが、岡崎城下の館の中でするだけだったのだと説明をして、終えたので。今度は織田信長に捨てられ、今川家の人質に戻ってからの、徳川家康風って奴の身の上話……。異世界冒険譚の話しをまたしてくね。




 ◇◇◇




(お願い)


 レヴュー・星・感想・ハート等を軽い気持ちで頂けると励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る