第14話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(4)
「下着なんて拾わなくてもいいからー! 早く逃げろー! 逃げるんだぁああああああっ!」
俺は自分の身体を起こし立ち上がった迄はいいけれど。悪者に自分の下着を強引脱がされて、駐車場のアスファルトの上に放置された物……。
それを慌て拾うと試みる黒髪の美少女さまへと、そんな悠長なことはいいから早く逃げろと荒々しく告げたのだ。
だってこいつは未成年者の少女に対して強姦──猥褻行為を理性も無く、平然とおこなおうとしている訳で。俺達日本人から見ればロリコンの変態男……。青少年健全育成条例の強制わいせつ罪と強制性交等罪が適応されるような犯罪者だけれど。
この男の容姿を見れば発展途上国からきた男のようだから、未成年者の乙女に対して乱暴を働こうと罪悪感など無いに等しいどころか?
相手は日本人の娘……。いくら乱暴を働こうが警察に逮捕されても「私日本語は分りません」と、自分の両手を上げジェスチャーをして誤魔化したり。
「私の国では短いスカートを履いている女性は売春婦だから。これは同意の上でレイプではございません」と誤魔化すか。
「私の国では強姦は犯罪では御座いませんから。私は何も悪い事をしていないよ。貴方達日本人が可笑しい」と。
ここは日本国なのに、自分の国文化や法律に照らし合わせ、押しつけ、不起訴になる輩も多々いる。
だから日本人の女性達を意図的に狙う輩もいるぐらいだから。
この野蛮な異国の男からしてみれば、もう既に少女は自分の物……。所有物……。
そう太古から続く雄としての本能……。自分がこの娘を気に入ったから己の物にする。
そして種付けして子孫を増やす自然の摂理を自分は只おこなっているだけだからと、知性や理性の欠片も感じられない、只の動物的感情で動いている悪しき者だろうから。
この男には罪悪感と言う物を持ち合わせていないはずなので俺は慌てて少女に、自分の下着など、どうでもいいから己の貞操を守るために、早くこの場から逃げろ! 退散しろ! と荒々しく吠えた! 叫んだ!
だから俺の目に何故かはっきりと見える黒髪の美少女さまは「うん」と頷き、「すいません」と謝罪をすれば。慌ててこの場から立ち去ろうと試みる。
でも異国の悪しき男も自分の獲物がいざ逃げようと試みると。
「△○✕◇ー! ○✕○✕ー!」
俺の解らない言葉を使用して怒声かな? 美少女さまの背に向け唸り、吠え!
俺との争いを辞め、自分の獲物を取り押さえようと試みるから。
俺は「逃がさねぇ~!」と呟くと。奴の背にタックルを入れ背から取り押さえようと試みる。
だから俺と変態髭面モジャモジャロリコン男との第二ラウンドのまさに死闘が幕を開けたのだった。
◇◇◇
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