第5話 プロローグ(遠い過去の甘い思い出?)(5)
「次は内蔵助、お前がいけ~!」と下知を下す。
だから「姫さま、内蔵助は頑張ります! フン! フン!」と佐々成政も僕や利家と一緒で猪武者だから。自分がチビで貧相な肉付きをしていることをすっかりと忘れて~~~、【鬼武蔵】へと猪突猛進──。突撃を決行するのだ。
「いや~、ん、可成殿~、手加減をお願いします~」
まあ、
成政は更に「わぁ、ああああああっ!」とあいつなりの気合を込めた声を上げつつ猪突猛進をする。
でも清州の町の傾奇者、ヤンキー達を自分の腕一つで絞め、束ね、頂点にたったヤンキー姉ちゃんの鬼武蔵に
《ヒラリ~!》
《ポン!》だよ。
そう成政の玉砕覚悟の猪突猛進もね、鬼武蔵があっさりと交わして、自分のかもしかのようにすらりと伸びた足……。
そう先程変態恒興にペロペロされた足で成正の足を刈ると「ドン!」と鈍い音を立て──成政は地面へと転がる。
だからその後の二人の美少女さまはと言うと? 女子レスリングを優艶にしたような感じと言えば、みなさんもわかってもらえるかな?
まあ、スケベな僕や恒興……。そして気絶していたはずの利家まで起きて「ゴクリ」と喉を鳴らしつつ「はぁ、はぁ」と荒い息遣いをしながら、自分の目が飛び出るくらい食い入るように見てしまう魅惑的な寝技の武道……。レスリングを二人は魅せてくれるから僕達男三人は自分の大事な物を究極に固く、そびえさせながら凝視続けた。
いくら成政が「うえぇ~ん、姫さま~。もう内蔵助は無理で御座います~。可成殿の私への攻撃を止めるように指示をしてください~」と泣きつつくのだが。
吉姉さまは生まれながらのサディスト女~! あのひとは本当に性格が歪んで~! 他人が困る顔や泣く顔を見るのが本当にお好きな姫さまだから。
「内蔵助~! 何~、アーシに泣きついているの~? アーシは泣き虫の小姓なんていらねぇんだよ~! だから自分の歯を食いしばり最後まで可成に食い下がり、抵抗、抗うのだよ~。内蔵助~、わかったわね~。これはアーシの強制的な下知だから~」
吉姉さまは成政に対して女神の恩赦を与える訳ではなく、魔王の所業で憤怒しながら情け容赦の無い言葉をかけ、叱咤激励? をする。
「うわぁ~ん、頑張ります! 姫さま~!」
だから成政も「うわぁ~ん」ではく。
「きゃん、きゃん」と泣きながら鬼武蔵の柔道のような寝技を地面で、己の足を使用しながらクルクルと回りつつ解こうと試みるのだが。その都度鬼武蔵に自分の首をギュッ! と締められるから。
「うぎゃ~!」と絶叫を上げるだけではなく。
「くぇ~!」、「くわ~!」、「うひょ~!」
と首を絞められた鶏や鳩……。その他の鳥のような奇妙な声音で、変顔で泣くものだから。
「クスクス」と吉姉さま以外の者達は、自分の腹部の下の大事な物を大きくするのも忘れるくらい、声を殺しながら笑う。
でも当の本人である成政は、それでも無我夢中……。自身の両目から、多分乙女だろうと思われる涙をポロポロと流しながら抵抗を試みる。
でも鬼武蔵はマジで家の三河衆のヤンキー達と変わらないぐらい強いからね、小柄な成政ではほとんど一方的に抑え込み、負けると言った感じだから、鬼武蔵や吉姉さまのように……と言うか?
この世界は男女問わず同性愛が支流だから成政は吉姉さま小姓……。専用の可愛いおもちゃだけれど。
この時……。
そう唯我独尊である吉姉さまの子分達のレベルアップをするための練習と言う名の虐め? 見せしめの最中では、
鬼武蔵は自分の口の端を吊り上げ──。
「いっ、ひひひ」と歓喜しながら。
成政のチイパイ以下のペッタンコのオ○パイをモミモミしたり、お尻に振れたり、あんなことやこんなことを繰り返しては満足極楽となる。
でも鬼武蔵に悪戯、弄ばれている成政はと言うと?
「可成殿~、辞めてください~。くすぐったいです~」、
「いや~、ん、馬鹿~!」、
「そこは~、駄目よ~」、
「許してください~。あぁ~、ん」だから。
僕達男子諸君は「ゴクリ」と生唾を飲み込み、喉まで鳴らしながら、美少女二人のネバネバ、ねっとりとした女子プロレスを観戦するけれど。
まあ最後は「はぁ、はぁ」と息荒くした成政が逝き、堕ちして鬼武蔵の勝利だから。
その後は僕達は井戸へといき、水を汲み、運ぶと──「バシャ~!」
そう堕ちて横たわる成政の顔へとかけ、強引に起こすと。
「きゃ~、びっくり!」と成政は可愛く上半身は裸の大将で目を覚ますから。
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