第4話 プロローグ(遠い過去の甘い思い出?)(4)
「ペロペロ、舐め舐め……」
恒興は頬擦り、頬擦りと……。
そう、あいつも僕と一緒でスケベ、変態さま……。吉姉さまが湯殿や厠に入っているのをソォ~! と足音を立てずに、忍びのように向かっては「いっ、ひひひ~」とすけべに笑っているのを僕は何度も見ているぐらいだから恒興の奴はなりふり構わず【鬼武蔵】のカモシカのようにすらりと伸びた足に抱き付き、自分の舌を使いペロペロと舐めたり、頬擦りしたりと、女の子が大変に嫌がる変態行為をしては戦意喪失させる。
「ギブだ! ギブだ! ギブアップ! うちが悪かったから恒興~、許してくれ~。うちは降参だよ~。助けてぇ~」
まあ、こんな感じで恒興の奴はいつも下策を使用して【鬼武蔵】に勝利するのだが。僕達の君主は女の子の吉姉さまだから、【鬼武蔵】と同じ女の子である彼女は自分の目を細めると。
「恒興~、あっぱれ~。アーシは嬉しいぞ~。お主のように、こんな幼少期から下策、奇策を恥じることなく使用して負け戦を勝ち戦にする、その意思の強さとすけべさには~、アーシも驚いた~。驚いたぞ~、恒興~。将来が楽しみじやぁ~」
吉姉さまは自分の目で見て面白いことならば、何でもオッケーなところがあるから、恒興の姑息さを「あっぱれ~、あっぱれ~」と褒め称える。
でッ、吉姉さまは恒興を褒め称えると僕の方へと視線を変え。
「はぁ~、竹千代は口ばかりで役に立たん……。その猪武者ぶりを何とかせぬと、よい将になれぬぞ」と呆れ声で諫めてくる。
だから僕はいつも大変に悲しい想いをするから下を向き、肩を落とし涙……。
悔しい、悔しい。僕はマジで悔しいよ~~~! と思っていると。
「よ~し、今の勝負は可成が負けを認めたから恒興の勝利~。だから可成の一勝一杯だ~!」
吉姉さまはこの場にいる者達へと報告すれば。
「次は可成と犬千代の対決~! 初め~!」とカッコ良く両者に告げる。
だから犬千代の奴の口から。
「どりゃぁ、あああっ! ワンワン!」と吐き、吠え。
あいつも僕と一緒で猪武者だから【鬼武蔵】へと向けて猪突猛進──! ワンワン! と吠えながら向かうのだが。
犬千代も僕達と一緒で【鬼武蔵】の奴がオ○パイをプルンプルンと優艶に揺らしながらヒラリと交わすから。
「えっ!」と奴も阿保だから拍子抜けた声で驚嘆すれば。【鬼武蔵】も先程のような失態……。
そう恒興の時のように変態攻撃を食らい敗走をする訳にはいかないから、犬千代の攻撃を交わせば、あいつの背後へと素早く回り込み──卍固めを入れる。
だから犬千代の顔は真っ赤に変わり。
「うぎゃぁ、ああああああっ!」と絶叫を吐き。
あいつの顔は真っ青へと移り変わり。
「いてぇ~、いてぇ~」と悲痛な顔で叫ぶ。
でも少しばかり時間が経てば犬千代の顔は大変に緩んでだらしない顔……。
そう何故かあいつの顔はたいへんにいやらしく緩み、「でっ、へへへ」と喜びながら。
「可成の柔らかいオ○パイがおいらの背中に先端ごと当たりプニョプニョするから気持ちがえぇ~。ひゃぁ、ひゃぁ、えっ、へへへ」と気持ち悪く笑い、歓喜するから。
「えっ! えぇ、えええっ!」と絶叫を上げてしまう。
だって【鬼武蔵】は犬千代に会心の一撃を入れ、技もしっかり入り、勝利の確信をしていた。
でも僕の前世が暮らしていた近代的な日本のブラジャーかビキニ水着……。まあ、競泳水着かレスリング専用のスーツでもあればいいのだが。ここは戦国時代……。まだ安土・桃山時代もきていない応仁の乱の最中の戦国時代……。
そう、僕は良くあるアニメやマンガ、ライトノベルの
でもそんな近代的な優艶な物はこの時代にはない。
だからと言って、少女達が肌襦袢を着衣したままで男子達と争う訳にはいかないから吉姉さまも【鬼武蔵】も成政も胸にさらしを巻いてはいる。
しかしこれだけ荒々しく頻繁に動けば、いくら少女達の発達途上のオ○パイだとしても激しく上下左右に揺れ、タユタユと激しく動くのでさらしの巻は段々と緩み、ヒラリ! と解け。【鬼武蔵】は生乳を世に曝け出す失態を毎回犯している。
でッ、今回は犬千代の背に【鬼武蔵】の生オ○パイの先端が当たって潰れているようだから、あの変態犬野郎は気持ちよくて仕方がないようだから、自分の身体に走る激痛もアドレナリンと変態、痴漢度が合体──混ぜ合わせ、痛みを和らげているようだから気持ちよくて、あんな緩んだ顔をしている訳だけれど。
鬼武蔵の方も犬千代には負ける訳にはいかないから、自分の両腕に力を入れ──犬千代を締め付けるから。
あの駄犬は「ひゃぁ、ひゃぁ」と気持ち悪く笑いながら堕ちてしまうから。
「可成の勝利~! 犬千代の負けじゃ~!」
吉姉さまは嬉しそうに告げる。
駄犬は変顔のままで堕ちて──。地面を枕に横たわってしまうから。
「ああ、犬が寝ちゃった……」
吉姉さまは自分の飼い犬を見て残念、無念の声を嘆くように漏らすと、地面を枕に横たわる犬千代の背に椅子代わりにして座ると。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます