第155話 前世合わせても産まれて初めて嫁を頂きました!(17)

 マネージャーマネさんは元部のキャプテンだった奴やその他の奴等が俺を出しにして、自分自慢や自己アピールする度に色々な台詞を告げては庇ってくれながら。俺に自分アピール……。多分俺に気がある様子も示してもくれた。


 でもあの時の俺自身が自分に対して劣等感を募らせていたから、元学園や部の高値の花……。マドンナさまに対して俺のようなものが彼女のL〇NEアドレスを尋ね、愛の告白……。そして何故か彼女を俺が働き詰め……。疲れ、窶れた生活を送らせて不幸にしてしまうのだと言った将来設計を勝手に妄想し、落胆していたから。

 俺は最後までマネージャーマネさんにL〇NEアドレスを尋ねることもできずにその日は終わり、彼女とは二度と逢うこともなく年齢だけ重ね。ふと気がつけばアラサーと呼ばれる年齢へとなり、いつまで経ってもあがらない給金に対して国政を恨みながら一人寂しく、このまま結婚もできずに一人暮らしを続け孤独死……。


 俺の妹辺りが早く気がつけば一週間ぐらいかな? もしも気がつかなければ数か月は俺の躯って放置をされるのだろうな? と思うぐらい。


 だからさ、あのスケベで変態な外国人から黒髪の大和撫子を守り他界した時も俺は後悔の念はなかったよ。


 まあ、一人寂しく、誰にも気がつかれないまま孤独死するよりは、多少は新聞やテレビ……。SNSで騒がれたと思うから、無視され続け、冷たい身体になるよりもいい。

 まだましだと俺は本気で思ったよ。あの時さ……。




(お願い)


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