第87話 告白? (3)

 まあ、何故か、あの時の俺は、夕日や茜色……。そして美少女が一人佇むなどのシチュエーションがよかったのかな?


 今川の親父さまにばれたら俺の首が飛びそうな台詞を亀の甲より年の功ではないが? 自分の中身がアラサーと言う年齢も後押しをしてすらりと。今川氏真今川家の悪役令嬢さまの顔が超真っ赤になる結婚のプロポーズを自分の頭を下げ、あいつに手を伸ばしつつ嘆願を阿保みたいに……。


 そう、生前の俺が産まれそだった近代日本のアニメやマンガ、ライトノベルのラブコメのワン・シーンみたいに。あの時の俺は本気で今川氏真今川家の悪役令嬢さまとの身分違いの恋愛、結婚を考えて、馬鹿だから『ほらほら、早く氏真、俺の手を握れ』と思ったかな~? まあ、手を差しだし返事を待った。


 だけどさ、俺が自分の物になってくれと嘆願したのは今川氏真今川家の悪役令嬢さまだから。


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