第85話 告白? (1)

「あなた~、何をボォ~としながら、わらわのことを見詰めているのですか、気持ち悪いですね~」


 俺があの日──。夕焼け、茜色に染まるアイツ……。今川氏真今川家の悪役令嬢さまの尻ではなく。(笑)


 アイツの綺麗な蹴鞠リフティングする容姿に魅入り、真剣に見惚れていると。今川氏真今川家の悪役令嬢さまは背後からの俺の熱い視線を感じたのか? リフティングする行為を辞め、毬を地面で足踏み、転がらないように固定をすれば。

 今川氏真今川家の悪役令嬢さまは直ぐに後ろを振り返り──。背後に誰が居るのか悩むこともなく、加減な表情で俺へと不満を告げてきた。


「えっ! あっ、ごめんなさい。氏真さま……。僕はついついと氏真さまの美しく、花蓮にリフティングする様子を見惚れてしまいました。本当にごめんなさい」


 俺は今川氏真今川家の悪役令嬢さまの御機嫌取りをする訳でもなく、自分の本心でアイツのことを褒め称えた。


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