第12話 ちょっと話を遡り、転生した頃の話しだ(2)
「△○✕◇~! ○✕○✕~! 凸凹、凸凹、✕✕~!」
俺自身が耳にしたこともないような他国の人間の怒りをあらわにしているのだろうな? と思われる言葉が俺の耳へと聞こえてきたから。
他国の者! 移民の人間の性犯罪か! と俺は直ぐにピン! ときたのだ。
だって日本の御偉いさん達の移民政策によって女性への犯罪──暴行、レイプがEUと同じように年々爆発的に増えているのだとSNSのエ○クスなどでよくウェーブしているのを俺もよく見かけるから。
俺自身も多分そうだ! と、思うえば。
俺は男なのにさてどうしようか? と薄情になるのだ。
だって
だから司法や警察も役に立たないどころか? 今レイプ……凌辱行為に遭っているかも知れない少女を仮に俺が救出へと向かう。
そして暴力事件となる可能性が大だ。
そうなれば警察沙汰になり訳で、もしも俺がレイプ犯を傷つけるとするよ?
そうなれば後の裁判で俺が加害者になる可能性もある? 日本の司法は外国の人達には寛大で、日本人には大変に厳しい。
もうそれこそ? 国の三権分立が崩壊して、俺達日本人が差別を受けているのではないか? とSNSで大騒ぎをするほどだから。
後々裁判にでもなって、救助した俺が犯罪人……。傷害事件で逮捕される可能性もある、他国の凶悪な犯罪者からしてみれば、犯罪天国の
俺も変なことに関わらずに、この場を後にした方がいいかも知れない……。
今レイプに遭っている可能性がある娘さんには悪いけれど。俺にも生活があるから変なトラブルに巻き込まれて会社を首になるのは嫌だから、すいませんと、心の中で謝罪をすると。
俺の身体──足は自然と踵を返して反転……。
本当にごめんね……。許してね……と、俺はまだ容姿を見て確認もとれていない少女へと心から謝罪をしながら、自分の
《ドタン!》
《バタン!》
《バチン!》
俺が下を向きながら静かに……。
そうできるだけ自分の足音を立てないようにしながら、この場を穏便にやり過ごすために静かに
まあ、何とも微妙な音が荒々しくではなく、静かに聞こえると、人の頬を叩いた音なのか? 荒々しい音が耳へと聞こえたから、俺の身体は反射的にピクン! 跳ねる。
そしてやはり女の子が暴漢、レイプ、凌辱行為に遭っていると俺は確信できたから自分の顔色を変えてしまうから。何故か俺の足音は自然と立ち止まってしい。尚且つ、自分の耳が急に研ぎ澄まされ、周辺の物音が何故か急に大きく聞こえ始める。
「うぅ、ううう」
俺の耳に少女の呻き声……? と言うよりも嗚咽かな? まあ、泣いて呻いているような声がはっきりと、何故か聞こえてきた。
だから俺は自然と声が聞こえた方へと瞳と首を動かして見詰める──。
この街灯もない、漆黒の闇に覆われている空間だから、俺がいくら声のする方へと視線を変えても見える訳もないのに。何故か無意識に近い感じで俺はある一定の場所を見詰めた。
すると、そこは車が多々並ぶ駐車場だった。
だから暴行、レイプをするには人目につかないのでもってこいの場所だと俺は瞬時に思う。
「……!!」
しかしこの通りだ!
俺が真っ暗闇の中の駐車場を見詰めると車の影に横たわる人と大被さり、押さえつけ、いやらしく笑いながら、横たわる人の下半身……。
そうスカートの中に手を入れ、何やらしている。それを横たわる人……。制服姿の少女は涙を流しながら嫌がりを見せ抗い、抵抗をまだ試みているようでね。
何故かその少女は、本当ならば自分に覆い被さっている他国の男共々、俺の瞳には車の影になり、上手く映らないはずなのに。
俺と目が合い、涙を流しながら「助けて」、「助けてください」、「お願いします」と告げてくるのだ。
それもその娘の声は俺の耳には聞こえない。彼女から聞こえる声は「うぅ、ううう」と、嗚咽と呻き声しか聞こえない。
じゃ何処? となるのだが。
制服姿の高校生? 中学生? まあ、どちらだったか俺にもよくは解らないけれど。
只異世界ファンタジーの召喚イベントらしく、凄い美少女だったと思うよ?
そんな美少女さまと俺は、この漆黒の闇の中──! お互い本来ならば目が合うこともないはずなのに。俺は何故か黒髪の美少女さまと目が合い、泣きながら助けを求められてしまう。
だから俺は今後の人生の分岐点で、どうする、助けようか? それとも捨てて逃げようか? の二選択にあの時迫られた。
◇◇◇
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