第163話 あとがき(2)

「殿~、いいからついてきなさい。この件は今川義元お父さまも知っていること、了承していること……。殿の烏帽子の祝いの義で最初の頃に。お父さまが殿に対して余りよい顔をしていない。不機嫌極まりないお顔……。そしてわらわ自身も殿に対して不満を募らせ謁見の間へと中々入ることをよしと思わなかった件ですら。殿が自ら出向き、その件を我が今川家の次期当主として対処、片付けてください。おねがいします」


 我が家の可愛い女房さまは、俺の二の腕を掴み、引っ張りながら。俺でなければ対処ができない件だからついてこいと急かすから。


「うん、わかった」


 俺はあの日、今川氏真瀬名に頷いた。


「御方さま、奥方さま……。殿とわらわは少し席を外します……」


 俺が頷けば今川氏真瀬名の奴は、自分の御両親へと深々と頭を下げ、臣下の一礼をおこなうから。俺も慌てて頭を下げ。


「御方さま、奥方さま……。わたくし達夫婦は少し席を外しますが。直ぐに戻ってまいりますので。本当に申し訳ございません……」


 義父さま、義母さまへと謝罪をした。


「朝比奈さま、太原雪斎さま。わたくし達夫婦は少しばかり用があり席を外しますが、御方さまと奥方さま。その他の奥さま達のことをよろしくおねがいします……」



(お願い)


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