概要
都市警察特殊犯罪捜査課、通称「怪異班」所属の遠鳴尚登は、絶体絶命のピンチに立たされていた。
——汝、我と契約せよ。さすれば助けよう
どこの何ともわからぬその声に、戸惑うも、迷っている暇などなかった。
「契約するから助けろ!!」
それが始まりの合図。
尚登が命を託した相手は、かつて魔王と呼ばれていた異世界の放浪者の右腕だったのだ――。
(以下、ネタばれあり)
魔王ヴァルガ(の右腕)と契約を交わした尚登は、魔素の代わりとなる「負のオーラ」を集める手助けをしながら、ヴァルガ(普段は腕輪に擬態)と行動を共にする。
ヴァルガを追って異世界から来た勇者リディはヴァルガへの片思いを爆発させ尚登(ヴァルガ)にまとわりつく。
ペアを組んでいる、上司、安城ミサトにヴァル
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!高倉のケンさんもびっくりの異世界ダンディー! この魔王、男前すぎる!
まあ、少しネタバレですけど、異世界の魔王が出てくるのですよ。で、主人公の青年は警察の特殊機関の捜査官。この二人のバディーものです。もう、これだれで垂涎まちがいなしなのですが、この魔王、すこぶる男前なのです。渋い。ダンディー。懐が深い! それなのに時々ずるい変身までする。そこへ魔王にべた惚れの討伐者らしき者も加わり、お話しはいろいろと転がっていき……。
しかも、各話のストーリーがミステリーからアクション、異能サスペンスや少しだけホラーと、てんこ盛り。もちろんラブストーリーも散りばめ、さらには作者お得意のコメディー色もしっかり注入。
これはもう、ネット小説の海鮮丼大盛です!
ぜひ読んで、読書腹を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!にわさんの才能、全部盛り!増し増し♫
サスペンス、ミステリー、異世界ファンタジー、ラブコメ、純愛、狂気、シュール(^^♪
これだけの要素をうまくちりばめながら、6~7話ごとのオムニバスで進むテンポよく進んでいくストーリー。
かなり重い話もあるのに、色々伏線もちりばめられているように思えるのに、ばっさりと切り替えていく思い切りのよい展開。
頭の中であれやこれや考えながらも、わくわく読み進められるのは、やはりにわさんのキャラたちの魅力、そして表現力。
そしてしっかりと読者の推察に対して、小気味よく裏をかいてくるテクニック。
流石ですね。
ぜひ読んでみてください。
にわさんの魅力と才能、マシマシです🎵 - ★★★ Excellent!!!身を委ねて。
作者さまのほかの長編も拝読しています。
その上でのレビューとなりますが、本作を含めて、この作者さまのおはなしには独特のテンポというか、明るさ、あるいは華やかさ、そんな空気をいつも感じるのです。
本作も、表題となっている「右腕」をめぐる、ちょっとミステリアスな、だけどコミカルな物語を、そうした空気感のなかで手放しで楽しませていただける作品です。
わたしは、これは、作者さまのお人柄によるものだろうと思っていました。
でも、きっと、ちょっと違う。
や、お人柄は、お人柄なんだろうけど。
明るいひとだから明るいおはなしを書く。
涙もろいひとだから泣けるはなしを書く。
そんな単純なことじゃあ、な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!タイトルからして「すげぇな、おい!」とツッコんだ( ;∀;)
先ず最初に、僕は「魔王の右腕」というタイトルに痺れました。
タイトル、永遠のテーマです。長文が正しい訳ではありませんが、読者様の意識を「フック」させるポイントは、長文の方がいいと言うのが主流です。
ちなみに、某ラノベ編集者様が仰っていたのは「とにかく重ねた方がいい」という事です。それはだらだらと長いタイトルでなく、複合的な意味合いを持たせる方がベターだという事です。バトル的に例えると的確な弱点を狙い、手数で倒す感じです。
では短文タイトルが悪いのかと言うとそうではなく、同じくバトル的に例えると「一撃必殺」なら良いのです。ただし、その「一撃必殺」がとても難しいので、長文の方が「リスクが少…続きを読む