概要
「君に伝えておくことがある。私は君を妻として愛するつもりはない」 結婚式が終わった早々、夫になったばかりのアレクシスにそう告げられたメルフィーナ。 アレクシスから開拓中の貧しい土地をもぎ取り、 公爵邸を後にしたメルフィーナの共はアレクシスのつけた 監視役の護衛騎士、セドリックと無口な侍女のマリーのみだった。 結婚直前に前世の記憶を取り戻したメルフィーナは、 ここが前世で雑学系乙女ゲームと揶揄された 「ハートの国のマリア」の世界であり、 自分がアレクシスルートの悪役、 メルフィーナ・フォン・オルドランドであると気づいてしまう。 家族とは不仲、結婚相手には愛する気も子供を作る気もないと 言われたメルフィーナは、何もかも馬鹿馬鹿しくなった。 実家も婚家も、もう知らない! あんな男のために悪役になっ
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心惹かれるヒューマンドラマ
ゲームの中の世界に転生した主人公メルフィーナは、貧しい開拓地に赴き、そこで領地経営を始めます。前世の記憶を頼りに様々な施策を打つ彼女の生き様は、タイトルや作品紹介の印象よりもずっと丁寧に描かれていて、想像の十倍くらい骨太のストーリーでした。
話数を重ねる毎に、この作品への印象は想像したものから大きく変わっていくのですが、作品の本質をおおむね理解したのが22話のあたり。メルフィーナと護衛騎士セドリック、侍女マリー、この三人の関係性が確定した頃です。
『あぁ、これはヒューマンドラマなんだ』なと。
メルフィーナの行動の源泉は前世の記憶で、その記憶にあるチートな発想を現実のものとし、開拓地を発…続きを読む - ★★★ Excellent!!!内政モノとしては、今一番ホットな作品だと思う
内政改革モノとして、とても面白い
男性主人公のハーレムモノが多い中で、この作品は今まで敬遠していた読者も読んでいて楽しいだろう
物語の段取りから感じる知性と面白さは否が応でも、この物語の面白さを伝えてくれ、期待感を高める。
だが、一つだけ気になるのは身分制度を蔑ろにするところだ
例えば、社長が「社員は家族」と言いながら社員食堂で無理やり同じ卓について、社員はリラックスできるか?
あるいは、大企業の社長がやたらペコペコと下げる必要のない頭を下げ、媚び諂うさまを見て、それを他者に馬鹿にされていたとして、そんな社長がいる会社を誇りに思ったり安心した企業だと思えるだろうか?
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