概要
「――ハハハ! この世の『幸せな方の』夢だけ握り潰してやる!」
「――ハハハ! この世の『幸せな方の』夢を握り潰し、『幸せな方の』希望を根絶やしにしてやる!」
言い方に気遣いながら、魔王は今日も今日とて魔王らしく振る舞う。
早く倒されて魔王をやめたい、と思っているのは内緒。
「出たな、魔王め!」
50年ぶりにやってきてくれた勇者たち。
「ようこそ人間ども。せっかく来てくれて誠に残念だが、貴様らはここで全員死んでもらう」
吐かねばならぬ定番のセリフに、本音が混じるのは仕方がない。
遠路はるばる自分を倒そうと来てくれる勇者たちには、もはや感謝の念しかなかった。
そんな魔王だから、討伐に失敗した勇者たちに丁寧な礼を尽くすのは当然だった。
彼らを蘇生させ、眠っている間にそっと地上に返すのだ。
しかし「また50年待ちか……」としょげ気味だった魔王は、
言い方に気遣いながら、魔王は今日も今日とて魔王らしく振る舞う。
早く倒されて魔王をやめたい、と思っているのは内緒。
「出たな、魔王め!」
50年ぶりにやってきてくれた勇者たち。
「ようこそ人間ども。せっかく来てくれて誠に残念だが、貴様らはここで全員死んでもらう」
吐かねばならぬ定番のセリフに、本音が混じるのは仕方がない。
遠路はるばる自分を倒そうと来てくれる勇者たちには、もはや感謝の念しかなかった。
そんな魔王だから、討伐に失敗した勇者たちに丁寧な礼を尽くすのは当然だった。
彼らを蘇生させ、眠っている間にそっと地上に返すのだ。
しかし「また50年待ちか……」としょげ気味だった魔王は、
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!斬新な設定と魅力的なキャラたち、読みやすい文体
自分はこの作者様の自主企画に参加した者ですが。。。
率直に言いましょう、最初は自主企画の発起人様の作品だから、
ちょっとした義理というか、義務感みたいな感じで作品を読みに来たのでした。
もちろん、他人の作品をバカにしたり、軽んじるような気持ちは一切ないんですが、
自分はハイファンタジーや異世界ファンタジーにはあまり興味がなかったので、義務感みたいな態度になっていました。
少々無礼ながら、《仕事の休憩時間にさらっと読んでみよっか――》程度に思いました。
ですが……読み始めたら、読みやすい文体で書かれた斬新かつ面白い展開が繰り広げられるのでした。
私はすぐに反省し、態度を改めて真面目に読…続きを読む