全力推し

間延び感を全く感じない導入、意外性あふれる設定、先の展開が読めない程度に謎を残すストーリー仕立て。
現代の投稿サイト小説では基本なのかもしれませんが、実に興味をひっぱられる作りを確保した作品です！

神々の作った人間へのルールは冥界にまで及ぶことがあるようですが、勇者パーティへの定め(地獄の苦難)を改変した魔王に天罰？が課せられる様子はありません。 一方そんな魔王にも、勇者戦を全力で戦わなかった場合には独自のペナルティが設定されており、神々に匹敵する魔王サイドの上位存在を想像してしまいます。

..倒されるため人間界で手を尽くす魔王、慕っている魔王とできるだけ時間を共有したいであろう聖女、ともあれ最終的な目的は一致しません。 今後ストーリーがスパゲッティ状態になり、勇者パーティそのものの統率や上位存在(神々or悪神?)の干渉でタコ足ドラマになることでしょう(???)。

読みごたえに大ボリュームは保証されていると、レビュー主は考えます。


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これを書いているレビュー主には、元彼の乱暴な思考や思想に眉をひそめながらも、「この人以外といっしょになれる道はない」と思考停止していた時期がありました。 ところが偶然出会った方の人格に触れ、「そんなことはなかった、自分にも選択肢がある」と認識できた瞬間、この上ない驚きと喜びで心がいっぱいになり目頭を熱くした経験があります..
..そういった過去があるため、『勇者の姿が脳裏から消せる』を認識した瞬間の喜びは他のなにものにも代えがたかったであろうと容易に想像できます。 この聖女とやらには感情移入するしかありません。

ラモチャーもいいんですが、個人的な過去からレビュー主は魔王推しです！