【詩集】朔(さく)

つきの

無くなってしまったのではない

また、はじめるために

満ち欠けしながら

わたしは此処に戻ってきた


この巡りゆく時のなかで

出逢いと別れを繰り返して

それは確かに

わたしを形づくってきた



そうだ

何度でも、はじめよう


託されたもの

受けとったもの

その度に胸に仕舞いながら


この、さくの日に。

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