海星

夏の終わりに

夜の海で

空から落ちてしまった

海星ヒトデを拾い集めて

一晩中かけて磨こう


もう以前のようには

光らなくても

柔らかに辺りを照らす

海の灯には

なれるかもしれないから


海星ヒトデたちは

星だった時を想いだして

新月の夜にこっそり

ピカリピカリと

空の仲間に合図を送るのよ



元気にしてますか

こちらも静かな海で

穏やかに暮らしています

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る