秋の声


木々が装いを変えていく頃

山の家の空気は

いっそう澄んできたようで

風に揺れる葉が

さやさやと音をたてて

耳をくすぐる


朝の散歩に出かけるわたしを

小鳥たちが

さえずりで出迎えてくれるから

降りしきる落ち葉のなかを

時々、立ち止まりながら

ゆっくりと歩みを進める


ささくれた心を

この場所はいつもこんなふうに

寄り添うようにして

癒してくれるから


ありがとう


もう少し、わたし

歩き続けてみます

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