そんな、夜

わかっていたつもりで

本当はわかっていなかったことの

なんて、沢山あること


いざ目の前に突きつけられた時に

何度も身をもって実感する

わたしというニンゲンの卑小ひしょう


きちんと向き合う前に

目を瞑ってしまいそうになる

精神の脆弱ぜいじゃくさ、今更ながらに



まだ泣くなよ、と

わたしはわたしの手を握る

怖くても少しずつでも目を開けて

一緒に歩いていこうと

言い聞かせる



そんな夜が、ある

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