台風の日

吹き返しの突風が

ひゅるひゅると

不穏に唸（うな）り続けている

雨が波飛沫（なみしぶき）のように

窓硝子を叩いていく


自然は人間の思うようにはならない

身構えていたのに

肩透かしをくらって

ふっと力を抜いたところで

横っ面を張られたりする


驕（おご）ることなかれ、と

地球からの叱責を受けているような


この台風の日

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