わたしはわたし
わたしは結局
わたしにしかなれない
できることは
わたしのなかで足掻いて
わたしにできる精一杯をすること
失望されたり
幻滅されたり
かなしいことだけど
ごめんなさい、と言って
静かに見送るしかない
傷つかないといえば嘘になる
それほどよく出来た人間じゃないから
でも失望も幻滅も
その人が感じたことなら仕方ない
引きとめるのは不毛なことだろう
お前にその価値はなかった
すべては勘違いだった
そう言われるのは
やっぱりつらいけれど
人の心はうつろうもの
それでも
わたしはわたしにしかなれないから
わたしでしかいられないから
後ろ姿を見送った後で
ただひとり、泣こう
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