空気をください
時に追いつけなくて
肩で息をするようになったわたしは
空を見上げるより
膝に手をついて地面ばかりをみている
自分の
目が
空気をください
腹をみせた
ジジジ、ジと身体を震わせて
途切れ途切れに鳴いている
手足が思い出したように動いて
まだ生きている、生きていると
空気をください
いつから世界はこんなに
駆け足で過ぎてしまうようになったのか
残された
空気をください
どうか
空気を
ゆっくり深呼吸できるほどの
せめて
空気をください
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます