落陽
陽が落ちるのが
ずいぶんと早くなった
いつのまにか夜が侵入してきている
この、ちいさな部屋のなかで
灯りをつけるのも忘れて
まだ大丈夫と
日暮れのはやさに
気づかない振りをしていた
本当は寂しさに
ずっと囚われていたのに
汗で冷えたTシャツが
肌にはりつく
消し忘れた扇風機が
カタカタと首を振っている
まるで駄々をこねるように
闇に覆われるまでの時間を
どうして過ごせばいいのかと
わたしは途方に暮れながら
自分を抱いている
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