あらしのよるに
ゴオゴオと風の音とともに
雷を伴った叩きつけるような雨が
ずっと降り続いている
眠れないわたしは
カーテンの隙間から外を見ながら
荒れる夜の声を聴いている
じわりと滲んでくる汗は
身体からか
それとも
ジガジガする全身を
掻きむしりたくなる衝動から
意識を遠ざける
この荒れ狂う雨風が止むのは
いつになるのだろう
止まない雨などないことは
わかっているつもりだけど
ふと、そんなことを考えて
溜息をひとつ落とす
いつの間にか、うつらうつらと
薄明るく白んできた空
雨脚は少し弱まってきたようだ
わたしの今日が、はじまろうとしている
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