白い仮面

かざしたてのひら越しに見る

空は何処までも白かった

所々に滲む錫色すずいろがなければ

それが雲であることを

忘れてしまいそうになるほど


まるで笑顔の仮面を

みせられているようで

わたしは不安になる

ぺったりと張りついた明るい白は

空の表情を隠してしまっていた


白い空は何処までも

よそゆき顔をしてそこにいる


この耐えようのない閉塞感へいそくかん

すべてをきむしってしまいそうになる


息が苦しい

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