梅雨の、なかやすみ

降り続いていた雨が止んで

窓を開けると

網戸から風が滑り込んできて

つるしたばかりの風鈴を揺らす


硝子ガラスコップに入れた

檸檬レモン炭酸水ソーダ

しゅわしゅわと弾けている

コクリとひと口


ゆるくかけた扇風機の音

読みかけの本の

ページをめくり

ふーっとひとつ息を吐く



ひさしぶりに

若葉色のワンピースにサンダルで

帽子被って出かけたいな

遠くへは行けないけれど


そんなことを考えている


雨の匂いが残る

梅雨の、なかやすみに

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