灼熱

頭上から降り注ぐ蝉の声さえ

暑さに喘いでいるように聴こえる

木陰に立ち止まって

ペットボトルの冷えたお茶をひと口

ふぅ……と息を吐く

時々吹く風は熱をはらんでいる

ギラギラとした太陽の光

目を開けているのが辛くなりうつむ


(こうして焼かれ続けるしかないのか)


汗を拭いながら

それでも一歩、また一歩


耐えることしかできない時もある

いつかこの

灼熱しゃくねつが終わることを信じながら


日傘の小さな陰に身をひそめる

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