あなたの心贈ります

涼月先生が描く本作は、花屋『フルール・デュ・クール』を舞台にした、心に寄り添う優しい物語です📖🌿。

この花屋のモットーは、「贈る人の心を映し出した花束を作ること」💐✨。

訪れる客は、恋愛や家族の問題、人生の選択に悩む人々。そんな彼らに、店長の堂本優と友人の堀内雅が、花言葉を添えた花束を贈り、そっと背中を押していく🌸💭。

各エピソードでは、悩める客のストーリーが語られ、花束を通じて、彼らの心が少しずつ変化していく様子が描かれます💖✨。

そして、花屋の店員たち自身もまた、秘めた想いを抱えていて――📖💡

言葉では伝えきれない想いを、花に託すことで届ける💐💖――ぜひこの作品を読んで、花の持…続きを読む

花屋『フルール・デュ・クール』の店長、堂本優。
優の友人で店を手伝っている、堀内雅。
彼らを中心に繰り広げられる物語は、色鮮やかな花々のような温かさに溢れていました。

短編連作形式で進んでいく本作は、エピソードごとに様々な登場人物にスポットが当てられます。
引きこもりがちだった女性に、甘酸っぱい恋心を抱く女子高生。家族にまつわるお話も多くて、時には共感しながら読むことができます。

花や花言葉によって気持ちが楽になったり、背中を押してくれたり……。
たくさんの優しさと愛が詰まった、ステージなお話です。

　ある一軒の花屋を巡って展開される群像劇的作品。主人公は章ごとに異なるが、その全員が、この花屋の花を必要としている。何故ならこの花屋が大事にしているのは、人の心に寄りそう花束を作ることだからだ。
　ある主人公は生きることに疲れていた。しかしそんな彼女に、花屋は花とは捉えられないような物を販売する。しかしこれがきっかけとなり、主人公は生きることに前向きになり、花屋に手作りお菓子を持って来るようになる。
　ある主人公は女子高校生で、花を意中の男子に贈った後、SNSで「イケメン花屋」として紹介したことから、この花屋は連日賑わうようになる。　
　またある主人公は母娘問題で悩む女性、またある主人公は夫…続きを読む

お花を贈る。
簡単なようで身近なようで、実はあまりそういう機会がなかったりするのも事実。

いざ贈ろうとしても、どんな花にどんな想いを込めて贈ればいいのか、結構困るのではないでしょうか？

ここでは、想いを伝えたいけどストレートに伝えられないとか、どうやって伝えたらいいのか分からないとか、色々な事情を抱えたお客さんたちがやって来ます。
そして、舞台となる花屋『フルール・デュ・クール』では、そんな悩めるお客さんに手を差し伸べて、真摯に向き合い、お花を選んでくれます。
さて、お客さんの想いはちゃんと相手に伝わるのでしょうか？

この世界が現実に存在するなら、きっとあなたも、イケメンの花屋の店員さ…続きを読む

辛いことがあった時にふっと迷い込みたい、そんな花屋さん。
花の優しい色合いや香りが漂ってきそうな、そんな雰囲気のある小説です。
短編形式なので読みやすく、中心になるキャラも際立っているので読みやすいです。
あまり花は詳しくないのですが、次の花はなんだろうと気になりました。
おすすめです！

『お客様の心を映す花束を作ること』をモットーに営む、イケメン二人のお花屋さん。
恋であったり、家族であったり。心のわだかまりや葛藤めいた感情を抱きつつも、花屋を訪れるお客さま。今の心に相応しいお花たちを、美男子たちが提供していきます。さりげない花言葉を添えた描写がどこか、こそばゆい。読心術とも言えるその図らいがイケメン相手なら尚更です。
エピソードごとにわかりやすい短編で綴られている本作。心と花とが織り成す素敵なドラマをお楽しみください。

「いらっしゃいませ！　どんなお花をお探しですか？」

心が疲れた時、心の声を代弁してくれる花を教えてくれる花屋さんがあるらしい――。


ただありのままに咲く花を見て、『美しい』と思えることが出来たのなら。
好きな人に好きな人がいても、想いを表現することが出来たなら。
母親との関係に苦しみ、逃げ出した罪悪感から、「あなたは間違ってない」と解放させることが出来るなら。
一緒にいられなかった亡き人の、残した想いに触れることが出来たなら。
大切な人と喧嘩した時、「ごめん」と言えることが出来たなら。
道は交われなくても、遠くから親友を想うことが出来たなら。


そして、胸に秘めた想いはお客さんだけで…続きを読む

花屋『フルール・デュ・クール』が言葉では伝えきれない万感の思いを花束に込め、一歩踏み出せない人たちの背中をそっとやさしく押してくれます。

読むとなんだか少しやさしくなれる気がして、花っていいなって思うはずです。
この作品の素晴らしさを言葉で伝えきるのは難しいですが、『フルール・デュ・クール』に頼めば、きっとこの気持ちも素敵な花束に変えて皆さんに伝えてくれるんじゃないかな？

そんな風に思える作品でした。

現代社会には悩める人がたくさん！
仕事で体調を崩したり、親と摩擦があったり、夫婦喧嘩をしたり。。。心がモヤモヤすることがいくらでもありますね☆
本作の花屋さんはそんな悩める人であるお客さんたちと触れあい、いっしょに悩み、彼らにピッタリの花束を作ってくれます。そして、その花束がお客さんたちの心を救ってくれる。いうなれば、この物語は『花を通じて人々が心の交流をする』ハートフルな癒し系のお話なのです。

しかも、男性店員さん二人がイケメンで、彼らは友人同士で仲がいい！
もともと癒される物語なのに、キレイな花に囲まれた空間にイケメンまでいて、とくに女性読者さんは癒されまくること間違いなし！

現時点…続きを読む

1つ1つのエピソードがいくつも合わさって物語となっている。
その作りもまるで様々な花が寄り合わさって出来ている花束のようだと感じました。
エピソードごとに花言葉の紹介もあるのが楽しく、人との触れ合いには心が温まります。

花屋『フルール・デュ・クール』で働く優と雅、二人の出会いの物語も見ることが出来てうれしかったです！