3回目のレビュー更新、というか書き直しです。序盤、主人公はホントに悲惨で読み進めるのが辛くなります。ヒロインが転校してきてからは主人公への何とも言えないイライラで読むのをやめたくなります。でも最後まで読むとあら不思議、読んで良かったと思えるはず。主人公の恨みや悲しみが昇華される経緯が書かれていないので人によっては理解不能で終わるかもしれない。でも人間の感情の移り変わりって必ずしも自覚できないし言語化できないものだったりするので自分はこれでいいと思いました。なんだかんだで後々読み返したくなる小説になりました。
壮絶な過去を持った主人公ですが、それを感じさせないくらいに生活しています。色々と考えちゃうような展開ではありますが、話の流れや主人公達の距離感など、物語としては私は好きです。してしまった過去は、変えられないそれを知ったヒロインは、どう行動するのか…。これからの展開が気になる所です。個人的には、過去の見方変えて「今をどう生きるか」と改めて自分自身の行動を考えさせる作品だと感じています。
主人公の復習が始まったという感じですかね。これからの展開に期待しています。
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