後日談2

 私は今ファミレスで香奈ちゃんと対面で座っている。


 最近浅野と恋人なったと聞かされた。


 そこでも驚いたのに告白したのがあの浅野からなんて思いもしなかった。


「信はあとで来るらしい」


 ほら、もう名前呼びですよ、ラブラブですね。


 恋人になった時と恋人じゃなかった時の差が激し過ぎるんだよね、この2人は。


 やっぱり恋人になったからそんなにラブラブになったのかな?


 いや、そんなことは今はどうでも良いんですよ。


 今日呼ばれたのは、なんか真剣な話をするって聞かされたからである。


「今日呼んだのはあの夜に関わってくるの?」


「うん」


 あの夜とはこの2人が恋人になったクリスマスイブの夜のことだ。


 あの時浅野から電話で香奈ちゃんを探してほしいと言う電話が来た。


 恋人になったのに香奈ちゃんがどこかへ行ってしまうなんておかしいことではある。


 だからそれを今から話してもらう。


「実はね」


 そこからの話にはとても驚いてしまった。


 まず、香奈ちゃんは小学生の時から浅野のことを知っていて、浅野をいじめていた。


 そして、浅野のお母さんは精神的に弱っていって自ら死を選んだ。


 高校で再会し、またいじめが始まり、浅野もお母さんのところへ逝こうとするが、お母さんの手紙でなんとか踏みとどまる。


 その手紙がクリスマスイブの夜に香奈ちゃんが見つけてしまい、罪悪感でこの世から消えようとするけど浅野が止めてくれた。


 ていうのが、クリスマスイブに起きたことらしい。


 いや、色々起き過ぎでしょ。


 クリスマスイブのことだけだと思っていたら小学生の頃も出てきたんだから、びっくりしちゃったよ。


 浅野は私たちが分からないところで何度も苦しんだんだろうな。


 お母さんのことがあったのに香奈ちゃんと一緒に歩いたり、一緒に遊んだり、普通に話したりしても色々思うところはあったと思う。


 だけど浅野は香奈ちゃんと恋人になることを選んだんだから相当香奈ちゃんのことを好きになってしまったのだろう。


 この2人はなんか見えない糸で繋がられているんじゃないかってくらい奇跡だよね、この2人が恋人になるなんて。


「で、このことは両親には話すの?」


「いずれは絶対に話すよ」


 これを聞いたら両親はどう思うのだろうか。


「とりあえず、これからも頑張ってね。なんかあったら私に相談してね」


 私が出来ることは応援しかないけど全力で応援していこうと思う。


「うん、ありがとう」


 これから2人が向かうところは厳しい道だけどこの2人ならやっていけそうな気がする。


「ごめん、遅れた」


 浅野が来た。


 そして、当たり前のように香奈ちゃんの隣に座る。


「もう遅いよ〜」

 

「ごめんって」


「早く会いたかったのに」


 少し拗ねる香奈ちゃん。


「見て、可愛いでしょうちの彼女」


 早速見せつけてくる。


 こんな2人だから今後もやっていけるだろう。


「本当に私のこと好き?」


「もう大好きだよ」


「えへへ、どれくらいちゅき?」


「世界で一番ちゅき」


「えへへ、私も」


 アホらし、帰ろ。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 魔法少女の敵なのに同じクラスになってしまったので学校生活から追い詰めていくことにした


 の方もよろしくお願いします。

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