祖父が残したのは、二億の財産と『龍の子』だった。【完結済】
祖父が死んだ。
親族一同が集って行われた遺言書開封、発表された遺産は全部で二億。
そのうち、五割の一億を持って行ったのは、遺言書に『龍の子』と記された、幼い少女だった。
《この子は“龍の子”である。聖となるか、邪となるかは、貴君ら次第である》
そう書かれた遺言書にて父親として指名された主人公の駿河詩音。
流されるまま龍の子『龍音(りと)』のお世話を開始する。
詩音は龍音の面倒を見ることを疎ましく思いながらも、持ち前の面倒見の良さで龍音の世話をする。
そんなある日、詩音は龍音が人ならざる力を発揮する現場に遭遇し、彼女が比喩ではなく、文字通りの『龍の子』であると知る。
詩音は、龍音と共に過ごし絆を深める一方で、彼女の正体について知っていく……。