概要
邪馬台国、卑弥呼、金印、神話。解き明かせ、造形作品「スサノオ」のために
「スサノオは女装している」
歴史学科の学生、別府健吾は、造形屋平城久秀が造ろうとしているオリジナル造形作品のアイディアを聞き、あきれた。
あり得ない設定を許すわけにはいかない健吾は、平城を思いとどまらせようと歴史常識の講義を始めるが、やがて平城の話はとんでもない方向へと向かっていく。
蕎麦屋で知り合った女性、沙良を加えて三人はスサノオ考察の舞台、奈良へと向かう。
繰り返される平城の考察に、やがて浮かび上がってくる古代日本史の謎と闇。
その果てに、健吾はなにを見つけるのか。
縄文と弥生、出雲と邪馬台国、神社と神々、日本神話、そして卑弥呼の墓と金印。
造形作品「スサノオ」を造るために繰り広げられる歴史考察ミステリー。
歴史学科の学生、別府健吾は、造形屋平城久秀が造ろうとしているオリジナル造形作品のアイディアを聞き、あきれた。
あり得ない設定を許すわけにはいかない健吾は、平城を思いとどまらせようと歴史常識の講義を始めるが、やがて平城の話はとんでもない方向へと向かっていく。
蕎麦屋で知り合った女性、沙良を加えて三人はスサノオ考察の舞台、奈良へと向かう。
繰り返される平城の考察に、やがて浮かび上がってくる古代日本史の謎と闇。
その果てに、健吾はなにを見つけるのか。
縄文と弥生、出雲と邪馬台国、神社と神々、日本神話、そして卑弥呼の墓と金印。
造形作品「スサノオ」を造るために繰り広げられる歴史考察ミステリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!鳥肌が立つ程に面白い古代日本の歴史ミステリーの謎解き。
プロの造形作家と、造形作家を目指す女の子、そして歴史を勉強中の男の子。この三人の配置が絶妙です。
構図としては、明智小五郎や金田一耕助がドラマ終盤で殺人事件の謎解きをする感じです。但し、謎解き役が造形作家なので、ぶっ飛んでいるものの、リアルで辻褄の取れたシナリオが開陳されます。プラトンの”対話篇”の如く、師匠と弟子の問答形式で物語が進むので、読者が置いてきぼりを食う事はありません。
個人的には、造形作家のジェノサイド説には賛同しません。まぁ、「先祖がヒトラーのナチス集団みたいだったはずがない」と、否定したがっている自分がいます。私なりのストーリー構築は途上なんですが...。
なお、歴史物では…続きを読む - ★★★ Excellent!!!卑弥呼! 邪馬台国! 血湧き肉躍る、歴史考察ミステリ!
造形屋(原型師)平城が造ろうとしている、スサノオのアイデア。
歴史学科の学生、健吾は、そのあり得なさに呆れるが……?
第00話だけ読んだら、「何言ってんだこの人」と思います。
健吾も、文献史的な立場で、常識的に突っ込みを入れてくれます。
しかし、次から次へと繰り広げられる平城の話を聞いているうちに。
そうだという証拠はない、でも、そうでないという証拠もない。
一貫して筋は通っている。
何より、そうだったら面白い。
純粋に学問的にはそれだけじゃマズいのかもしれませんが、歴史の隙間を想像するのってこんなに楽しいんだ、と感じさせてくれます。
終わり近くの章、ズームアウトで地図が一気に広がって…続きを読む